抗菌薬(抗生物質など)による化学療法が主体です。通常は経口抗菌薬で治療しますが、体力の弱っている高齢者や嘔吐、下痢、食欲不振などがあって体力の低下している患者さんなどでは、しばしば口から薬をのむことができず、逆に食欲不振が増して症状を悪化させることがあるので、即効性があり確実な抗生物質の経静脈投与(血管注射)が主体となります。
基本的には外来での通院治療が可能ですが、入院治療するかどうかは、成人市中肺炎診療ガイドライン2007が採用する重症度判定システム、A-DROPスコア(
Age、
Dehydration、
Respiratory failure、
Orientation disturbance、shock blood
Pressure:年齢、脱水、呼吸不全、意識障害、血圧)などを参考に、どんな基礎疾患があるか、通院可能か、食事ができるか、心不全がないか、全身状態がどうかなどを総合的に判断して決定することになります。
化学療法
治療する所が外来と決定されたなら、成人市中肺炎診療ガイドライン2007に沿って、まず細菌性肺炎か非定形肺炎かを判断します。
細菌性肺炎
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(1)基礎疾患がない場合、高容量βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン(オーグメンチン)をまず使用します。非定型肺炎の疑いも捨てきれないときは、マクロライド系の抗生剤(クラリス、ジスロマック)やテトラサイクリン系の抗生剤(ミノマイシン)を併用します。
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(2)基礎疾患を持っている場合やペニシリンアレルギーの場合、レスピラトリーキノロン(クラビット、アベロックス、ジェニナック)が選ばれます。
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(3)内服が困難な場合、半減期が長く1日一回の注射で効果のある、セフトリアキソン(ロセフィン)の点滴や静脈注射が選択されます。
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非定型肺炎
マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎ではテトラサイクリン系(ミノマイシン)、マイクロライド系(クラリス、ジスロマック)などの抗生物質が有効です。
肺炎治療では、抗菌剤に原因菌が感受性を持っていれば、投与開始から1~2週間でほとんどの場合肺炎は良くなり、抗菌剤は中止できます。
一般療法、補助療法
全身の栄養状態の改善、痰が出にくい時の吸入療法、脱水に対する処置、低酸素血症に対する酸素療法などが必要です。入院のうえ人工呼吸管理を必要とする場合もあります。