在宅(訪問)診療について 埼玉県上尾市の内科・呼吸器内科・脳神経外科、榎本医院

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在宅(訪問)診療について

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在宅(訪問)診療について

在宅医療とは、通院が困難でご自宅または施設で療養中の方のもとへ医療者が訪問して医療を継続することをいいます。
病状がある程度安定していて、点滴や酸素投与など特別な医療処置が必要なくても、通院できないことから入院を余儀なくされている方が、自宅もしくは施設などで療養したいと希望された場合にケアマネージャーに相談し、在宅医療を検討してください。

以前当院ではかかりつけの患者様に往診を行っておりました。しかし時代の変化に伴い、在宅医療専門のクリニックが増えてきております。医院での診療の片手間に行うのでは、医療の質を保つことが困難と考え、現在は訪問診療は行っておりません。何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

在宅酸素療法

在宅酸素療法とは、酸素を十分に体内に取り込めない(慢性呼吸不全などにより低酸素血症をきたしている)患者さんが自宅などで、酸素を吸入しながら生活する治療法です。

在宅酸素療法の効果

息切れなどの自覚症状が改善し、日常生活の範囲が拡大し、充実した家庭生活や社会生活に復帰することがあげられます。

また、酸素を吸入するのは、息苦しさを改善するためだけではありません。 呼吸機能の低下により血液中の酸素が不足し、いろいろな合併症が出ることを予防するためにも、適正濃度の酸素を吸う必要があるのです。

つまり血液中の酸素が不足したままの状態が長引くと、肺以外の臓器に負荷がかかり、高血圧や心不全、脳卒中、狭心症、急性心筋梗塞などの合併症を引き起こす危険性があるのです。

在宅酸素療法

我慢してそのままにしておくよりも、酸素を吸っていた方が体には良い効果があります。 酸素を常に吸うことで酸素吸入に依存する体質になったり、肺の機能が弱まったりすることはありませんのでご安心ください。

在宅酸素療法の保険適用

在宅酸素療法は健康保険が適用されており、
下記の条件を満たした場合にはこの治療を開始することができます。

保険適用上の基準

  • 高度慢性呼吸不全例

    病状が安定しており、空気吸入下で安静時のPaO2.55mmHg 以下、もしくはPaO2.60mmHg 以下で、睡眠時又は運動負荷時に著しい低酸素血症を来たす患者さんであって、医師が在宅酸素療法を必要であると認めた場合。
    適応患者さんの判定にパルスオキシメータによる酸素飽和度(SpO2)から推測したPaO2を用いることは差し支えないとされています。

  • 肺高血圧症
  • 慢性心不全

    医師の診断により、NYHAⅢ度以上であると認められ、睡眠時のチェーンストークス呼吸がみられ、無呼吸低呼吸指数(AHI;1時間当たりの無呼吸数及び低呼吸数をいう)が20以上であることが睡眠ポリグラフィー上確認されている場合。

  • チアノーゼ型先天性心疾患

    チアノーゼ型先天性心疾患に対する在宅酸素療法とは、ファロー四徴症、大血管転位症、三尖弁閉鎖症、総動脈幹症、単心室症などのチアノーゼ型先天性心疾患患者のうち、発作的に低酸素または無酸素状態になる患者について、発作時に在宅で行われる救命的な酸素吸入療法をいう、と言うことになります。

在宅酸素療法の機器

在宅酸素療法を行うためには酸素供給装置が必要になります。装置には、液体酸素装置と酸素濃縮装置の二つがあり、相談しながらライフスタイルにあわせて選択します。

酸素供給装置

現在国内では、設置型の酸素濃縮器・液体酸素・高圧ガスボンベと、外出用の携帯用酸素ボンベ・携帯用液体酸素に保険が適用されています。 現在酸素濃縮器が、最も多く使用されています。

酸素濃縮器

濃縮器は、安全かつ取り扱いが容易で、酸素の充填が不要です。外出用に携帯用酸素ボンベを併用します。
濃縮器には、90%の酸素を供給するタイプと、40%の酸素を供給するタイプがありますが、現在は90%タイプが主流です。
40%タイプで100%酸素と同等の吸入酸素濃度(FiO2)を得るには、約4倍程度の流量が必要ですが、酸素濃度の微調整が必要な患者には有用なケースもあります。

在宅酸素療法
酸素濃縮器90%タイプ
在宅酸素療法
酸素濃縮器40%タイプ

酸素吸入法

鼻腔カニューラによる吸入が一般的です。携帯用ボンベには、呼吸同調式デマンドバルブも広く使われ、小型軽量のシステムで長時間の酸素吸入が可能となっています。

在宅酸素療法

在宅酸素療法の注意点

  • 火気厳禁です。酸素には、ものの燃焼を促進する性質があります。 周囲2m内はタバコやライター、ストーブなど火気は決して近づけないで下さい。 患者さんも、周囲の方々も、必ず禁煙する必要があります。
  • 酸素の吸入流量、吸入時間はひとりずつ最適な条件が退院時に設定されています。 酸素流量の変更は危険を伴うことがありますので、処方された流量・時間を遵守してください。 とくに酸素流量の増量はCO2ナルコーシスという意識障害をきたすことがありますので、充分注意して下さい。
  • 在宅酸素療法は安定した呼吸不全患者さんに処方されますが、風邪や疲労を契機に病状が悪化する場合もあります。 (急性増悪)息切れの悪化、発熱、むくみや体重増加がみられるときは、急性増悪を疑い、我慢せず、速やかに受診してください。
  • 在宅酸素療法を継続するためには、最低でも月に1度は受診をしていただくことが必要です。診察を受けないと、健康保険の適応を受けることが出来なくなります。 病状管理やお薬を処方してもらうためにも受診をしましょう。

榎本医院では在宅酸素治療を取り入れておりますので、呼吸不全の患者さんはご相談ください。

榎本医院
概要

院長
榎本 真也 医学博士
前院長
榎本 哲 医学博士
標榜科目
内科、脳神経外科、呼吸器内科、小児科
医師数
2名
資格
日本内科学会認定医、日本脳神経外科学会専門医
日本救急学会認定専門医、日本脳卒中学会認定専門医
日本脳神経血管内治療学会認定専門医
住所
〒362-0067 埼玉県上尾市中分1-28-7
電話
048-725-1651
アクセス
JR上尾駅、北上尾駅より車で10分・駐車場17台

診療時間・休診日

受付時間 日祝
8:30
~12:00

第一水曜
休診

15:30
~18:00
外来休診日
第一水曜日、土曜日午後、日曜・祝祭日
第一を除く水曜は午前中診療